糖尿病になると「がん」になりやすい?
日本糖尿病学会と日本癌学会の調査(2013年発表)によると、糖尿病患者(主に2型糖尿病)の場合、糖尿病でない方と比べて大腸がんは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も「がん」を発症するリスクが高かったことがわかったそうです。
糖尿病の方で「がん」が増える理由については、まだまだ不明な部分が多いそうです。
人間の体内では、毎日3000-5000個ものがん細胞が生まれています。健康な方は、持っている免疫力でがん細胞を除去します。
多くの2型糖尿病の方では、インスリンが効きにくくなっているため、血糖値を下げようとしてすい臓からインスリンが多く分泌され、血液中のインスリン濃度が高い状態が続きます。過剰なインスリンは、発がんに関与する可能性があると考えられています。
糖尿病の治療の目的は、合併症の発症を予防するとともに「がん」も予防することです。
毎日の生活に、運動、野菜たっぷりのバランスの取れた食生活、禁煙、節酒、減量(肥満者の場合)などの健康的な生活習慣を取り入れ、続けることが非常に大切です。